薬剤師のプライベート

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クサガメの分類について

昨日書いた亀板の中で、クサガメの分類について

不明点があったのであれから調べてみました。

 

すると、神戸市役所のHPに淡水ガメ専門の記録雑誌「亀楽」のバックナンバーが掲載されていて、その中で2020年発行の「亀楽」の中に疑問を解消してくれる論文がありました。

www.city.kobe.lg.jp

 

上述の通り,研究が進むにつれて,属名が変更されることがある.クサガメも,Emys属として初めに記載されてから何度も属が変更となり,現在はMauremys属に含まれている.そこで,本稿では,現在のクサガメの属名であるMauremys属と,その直前まで使われていたChinemys属に焦点を当てて,紹介したい.

(クサガメにおける系統分類学的研究の紹介 鈴木 大 2020年「亀楽」14p

https://www.city.kobe.lg.jp/documents/63492/kiraku_no20s.pdf

より引用)

私が不思議に思っていたのは、クサガメがChinemys属なのかMauremys属なのかです。

属が何度も変化することがあることや、遺伝子的な分類だけでは分類しきれないもの、例えば化石のような場合には以前の分類を使用していることがあることを今回知ることができました。

 

私が見ていた中医学の本では、遺伝子よりも形態的なところに注目しているという理由でおそらくChinemys属と記載されていたのかと思います。

結局はクサガメということでしょう。

 

しかし、こんな専門的なことが記載された雑誌をネットですぐに読むことができるってすごい時代ですね。

 

本日の勉強範囲:化痰 止咳 平喘薬