ハッとしたこと
昨日久しぶりに
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
をアマプラで観ました。
観てない人はネタバレ要素もあるので、ここから注意です。
久しぶりに観たので所々覚えてないところもあり、やや新鮮な気持ちで観ました。
しかし、子ども同士のいじめや悲惨な家庭の様子が描かれているのを観ると、心にグサッとくるものがありますね…
その中で、私がハッとしたシーンがあるので、紹介したいと思います。
それは終盤、喘息の男の子が過干渉な母親に
「これは偽薬だ」
と薬を投げつけるシーンです。
この時に、
(そんなことしたら怒られちゃう、酷い目に遭う)
と私もゾッとしたのです。
でもその後男の子は母親を振り切り、無事に友だちと合流することができました。
その男の子の眩しさと自分が動揺したことに少なからずショックを受けました。
子どもは偽薬にしろ、本物の薬にしろ、
それが必要なのか、適量なのか、
わかりません。
盛られてて副作用でフラフラになっててもわからないんですよね。
あの当時ググれないし。
「明日お父さん死んじゃうかもしれないよ、どうする?」
「嫌だ、お父さん死なないで、えーん!」
っていう儀式が、物心ついた頃には繰り返されてたので、
子どもにそういうことをして、理性的な判断ができないようにするくらい、
本当に弱かったんだとは思うんですけどね。
自分がもらった精神薬を飲ませたり、自殺を止めさせたり、私の好きなものを貶すくらいなもんだったんで、虐待とかそういうのは私はましな方だったかなとは思います。
離れてから、もうとにかく関わらないでほしいと強く思っていて、それは憎しみなのかと思っていました。
でも、私は向こうに何か危害を加えようなんて思っていなかったし、今も思ってない。
それなら、きっとあの頃私が悪いからこんなことになっているんだとずっと責めていた気持ちの行き先がどこにもなくて、強い気持ち過ぎて憎しみなんだと思っていたのかとわかりました。
あれから何十年経ってても、
私は歯向かうことをちょっと怖いと思っていて、
それはやっぱり私が悪いと思わされていたからで、今もそう思っているところはあるんだと、
ショックを受けるとともに、考えさせられる出来事でした。
それと同時に思い出したことで、
就活をしていた時に、
「家庭で虐待をされていて、家族を憎んでいるような人はうちは雇わないんですよ」
と、私がそういう人間だと思いもしないで、
話していた人事担当者に
「それは虐待されていた子どもは生まれてきたこと自体が悪かったんですか?」としか反論できなくて、
帰ってからもっと反論できなかったことを、
私は自分で責めていたので、
根は深いなと思います。
ちなみにその会社は内定出ましたが、もちろん断りました。笑
いつも以上に文は無茶苦茶だし、
同じような境遇だった方々には嫌なことを思い出させてしまったかもしれませんが、
読んでくださってありがとうございました。
本日の勉強範囲:補虚薬